何で取材パスで入れたけどあえてチケットを買ってACLを観に行ったのかを教える

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先日の水曜日に行われたACLの川崎フロンターレ対広州恒大の試合を客として観に行った。等々力で行われるフロンターレの試合にチケットを買って訪れたのは2011年の神戸戦(8連敗の途中だった)以来だ。そして、自分が仕事でこのチームに関わりだした2014年以降、初めて取材をしなかったフロンターレのホームゲームとなった。つまり、等々力での連続取材記録が早くも途絶えたということになる。

 

なぜわざわざ当日券を買ってまで観に行ったのかというと、本当にふと前日に思ったことがあったから。

 そこに触れる前にまず自分の立場を話しておくと、自分は2012年からいわゆるサッカーメディアの人間となり、エル・ゴラッソ(以下"エルゴラ")の湘南ベルマーレ担当に就任した。そして前述したように2014年から川崎フロンターレ担当となり、2016年いっぱいで担当を離れている。エルゴラでは紙面作成のためにホームゲームは毎試合足を運んで取材をしていた。ただ、今年メインで書いているサッカーダイジェストweb(以下"サカダイ")はエルゴラのようないわゆる専属の"番記者"として書かせてもらっている訳ではない。つまりホームゲームへ取材に行く際は編集部から依頼があったり、自分から企画案を出してそれが通ったりしたときにパスを出させてもらえるようになっている。今季、等々力で行われる試合の取材もそういった形で向かっていた。ちなみになぜ番記者でなくなったのにフロンターレを追っているのかと言われたら、"愛着があるから"に尽きる。

 

最初はここに行ったのだが雨がふってきたのでゴール裏2階へ移動




 

そして今回のACLなのだが、原稿の依頼が無かった。

 

これまで取材してきた記録(と言っても全然大したことない数だが)が途絶えることに「マジか」と思い、「とりあえずパスだけ出させてもらって等々力に行こうかな…」とも考えた。だが、武蔵小杉の東急スクエアへ上がるエスカレーターを登ってWIRED CAFEへ向かう途中でふとあることを思ったのである。


それは、”自分が取材へいったとしても得たものを還元する先がないため、誰に対しても価値を創出できない“ということ。

編集部に頼めば取材パスを出して入れてもらえる。クラブ側に頼んでも入れてもらえたかもしれない。ただ、そこでどれだけ一生懸命に試合をみて、ミックスゾーンで取材をしても、出す媒体がないのであればそこに自分が存在する意味はない。となると、メディアに自チームの情報を出してほしいと思っているクラブの要望に応えられないし、当該試合に対して”選手は何を感じていたのか“ "裏話はあったのか" というサポーターが欲する情報を提供することもできない。

 そもそも自分たちメディアが日本のスポーツ界を活性化するために提供できる価値というのは、クラブや選手に密接に関わることで得らえる情報を世の中にわかりやすく届け、認知度を拡大させ幅広い人の興味関心を集めるということ。もちろんそれだけではないが、提供出来うる価値の1つがそれであることは間違いない。

今回の自分に関して言うと、その価値を提供できない。それなのに現場に行く、タダで試合を見ようとするという行為はただの自己満足でしかないと感じたのだ。

その状況で愛着あるクラブに対してどんな価値を還元できるかも同時に考えたのだが、結論は簡単だった。チケットを買って客としてクラブにお金を落とすということ。それなりに取材経験も執筆実績もあるサッカーライターという立場を利用して仕事も無いのにタダで試合を見ようとする下衆な行為をするよりは、ちゃんとお金払って観に行ったほうがよっぽど日本サッカー界に貢献できる。そう思った次第だ。

ちなみにバックスタンド指定席¥4,100を買うのに躊躇し、買ったのはホーム自由席A¥2,600。高いの買えず申し訳ありません。

 

雨風すごくて寒かった。決して見やすい場所でもなく…




 

サポーター目線で試合を見ることで感じられることは色々とあった。改めて風間監督が毎日のように言っていた「俺達はエンターテイナーでなければいけない」という言葉が納得できた。お金を払ってわざわざ足を運んでスタジアムに来る観客に、面白いものを見せる義務があるんだなと。プロの選手たちにはそれを考えてプレーをしなければいけないんだな、と。


非常に良い経験ができたと思う。今度はGゾーンへ行こうかな。

 

では、今日はこんなところです。

 







Leona

主です。詳しくはこちらへ→http://reonatakenaka.com/?page_id=2

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