12年ぶりに始めた中で生じた疑問
この #おうち時間 を充実させるためにウイイレの最新作を買った。もちろんトライするのはKONAMIが2000年代のサッカーを虜にしたマスターリーグである。
さすがにこのページを開いたのにマスターリーグを知らないなんて人はいないと思うが説明しておく。3行で。
- KONAMIのサッカーゲーム「ウイニングイレブン」のモードの1つ
- チームを1つ選んでリーグ戦を勝ち抜き、世界一のクラブを目指す
- 初期のチームメンバーは全員架空の選手
(設定で変えられるけどこういうもんだと思ってほしい)
で、竹中が最後にやったのは多分2008頃。初めてマスターリーグをプレイした2002年くらいのときからメンバーは変わっていなかったが、著しい高齢化が進んでおり下部組織から上がってきたと思しき新メンバーもいた記憶がある。
そこから更に12年の歳月を経ていざマスターリーグをプレイしたわけだが、当たり前のように当時のメンバーが1人もいないという事態に遭遇し思わずTwitterを開いた。
13年ぶりくらいにマスターリーグ 始めたんだけど、俺の知ってる選手が誰1人いない。イヴァロフどこ pic.twitter.com/p9ZfLvw1ry
— 竹中玲央奈 / Reona Takenaka (@reona32) April 18, 2020
(ちなみに現在のオリジナルメンバーはSTのキケ・アルカスが結構なキーマン)
リプ欄を見てもらえれば思うが、このつぶやきにウイイレ懐古厨達(褒めてる)が集まり、当時のメンバーの名前を羅列してきた。そこで改めて「あのマスターリーグの初期メンバーは愛されていたんだな……」と最確認した。そしてふと、その日の夜ベッドに入る直前に思ったのである。
「マスターリーグの初期メンバーで一番人な選手は誰なのだろうか?」
そして翌朝、PCでグーグルフォームにアクセスしアンケートを作成しtwitterにいる全国のウイイレファンにメッセージを送った。それが以下。
【全力拡散&協力願い】
このツイートにけっこうみなさんが反応してくれたので、当時のマスターリーグ初期メンバーの一番人気を決める総選挙を勝手にやります。自分が覚えてる選手だけですが、当時ハマった人はぜひお答え下さい!!!https://t.co/4rAlUmGJ14 https://t.co/5Yvi9N6oMU— 竹中玲央奈 / Reona Takenaka (@reona32) April 19, 2020
名付けて「マスターリーグ初期メンバー総選挙」。アンケートは全部で5つ用意した。
- 好きな選手を2人、選んで下さい
- チームのバンディエラは誰?
- 思い入れを一言
- 実在する選手で、マスターリーグで重宝した選手
- 最初に獲得する選手
投票期間はざっくり2日間だったが、自分の想像以上の数の人が反応してくれて、なんと合計478人からの回答が得られた。何かが当たるわけでもないのに思い入れのコメントにはアツい言葉が集まって、実家に返ってウイイレ10をPS2でやり直したくなったものである。
と、前段はここまでにして結果発表に入りたい。選手投票を最後に、順次発表していく。まずは「最初に獲得する選手」からいきたい
最初に獲得する選手は?
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- 1位 ババンギダ 37票
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- 2位 中田英寿 16票
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- 3位 パク・チソン 10票
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- 4位 マルティンス 9票
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- 5位 中村俊輔 5票
1位は想定通りのババンギダ。スピードと加速力が両方99という数値を持って現れたウイニングイレブン6での衝撃は忘れることができない。「ババンギダ獲得。これで勝つる」というコメントもあったが、序盤なら彼1人で確かにどうにかなる感はある。
おそらく回答者のほとんどが6~10くらいをやり込んだ人たちだと思うが(自分もそう)、ウイイレは完全にスピードで制するゲームという側面があったことが否めない。4位のマルティンスは8くらいから登場して、ババンギダ以来の99/99を出した選手。これも納得だ。本物のババンギダのプレーを見たことある人、ほぼ居ないと思っている
そして2位3位には日本と韓国のレジェンドがランクイン。自分はパク・チソンを獲得していた記憶があるが、中田英寿がここまで人気だとは思わなかった。中村俊輔は今回のブログで紹介する選手の中で所属先がある唯一の現役プロ選手※。凄い。
※マルティンスも現役だが、無所属のようだ
マスターリーグで重宝した選手は?
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- 1位 ババンギダ 26票
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- 2位 マルティンス 18票
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- 3位 シェフチェンコ 11票
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- 4位 中田英寿 9票
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- 5位 ロベルト・カルロス 8票
ここでも首位はババンギダ、そして2位にマルティンス。いかに当時のウイイレがスピードのゲームだったかがわかる結果である。ちなみに今ちょうど自分もウイイレをプレーをしているが、なんやかんや速い選手は強い。多分これは永遠に変わらない。
3位のシェフチェンコはスピードもパワーもあって技術もあってシュートを決める。縦パス入れれば決めてくれるイメージ。ウクライナの矢はゲームでも凄かった。そして4位、ここでも出てきた中田英寿。日本のレジェンド。5位のロベルト・カルロスは正直もっと上にくるかと思った。ただ、選手のピークを考えると6か7くらいがだと思うので、そもそも使った人の絶対数が少なそうである。ロベカルをFWで使ったことがある人は怒らないので正直に名乗り出てください。
気になる、初期メンバーの一番人気&バンディエラは…?
と、ここまででも十分懐かしい感じがしたと思うが、やはり初期メンバーあってのマスターリーグである。メインの人気投票で478人が持ち票2つの中から苦渋の選択をし、選ばれた人気ナンバーワン選手を10位からランキング形式で発表したい。ちなみにバンディエラもトップ5のみ、このランキングとセットで紹介したい。
なお、全選手に写真を入れようと思ったがネット上に落ちていない&実家にもソフトとハードがなかったので、弊社のエンジニアであるHNどんどこすすむ氏(G大阪サポ、ウイイレ経験者)にイメージでイラストを描いてもらった。これも合わせて楽しんでほしい。
みんなもうタピオカのこと忘れてるよね
— どんどこすすむ (@dondoko_susumu) April 22, 2020
どんどこすすむの日記もよろしくおねがいします。
では10位から!
10位 マッコ(MF/ウェールズ)30票
中盤ならオールマイティにこなせるウェールズの至宝マッコが10位にランクイン。チームの中でも比較的若く、能力が高いことで最後まで残した人もいたのではないだろうか。ちなみに筆者はクラブのアカデミー育ちの生え抜きという妄想設定を持って最後まで放出しなかった記憶がある。というわけで毎回妄想設定も記していく。

【勝手な妄想設定】
ポジションやタイプこそ違うが、母国ではあのライアン・ギグスが自身の後継者として指名。
妄想設定の次には、アンケート時に回収した思い入れコメントを紹介していきます。

歳の離れた弟に常にネタにされてたマッコ。エスピマス、ヒメレスの影に隠れがちだったが我が家ではレギュラーでした。

マッコとホアキンで右サイドの定位置争いをしていた。

マッコはポジション適正の幅が広くパラメーターが初期は全体的に低いけど、じっくり育成すれ全体的に数値が高くなり非常にチームの心臓として重宝した

マッコでアシスト王獲得。

マッコは将来性を見込んでミナンダと交互に使ってた記憶あります。
サイドハーフとトップ下で主に使われており、やはり若さから期待されていたことがうかがえますね。では次へ。
9位 ホイレンス(FW/オランダ)38票
オランダが生んだゴール前の職人に思い入れがある人は多かった模様。ほとんどの人が挙げていたのがその決定力と勝負強さ。筆者もなぜ彼がスタメンでないのかわからなかった。個人的は思い出としては、カップ戦で試合を決めるゴールを決めるのは彼だった。

【勝手な妄想設定】
元U-16オランダ代表。当時はファン・ニステルローイより評価が高かった。記録より記憶に残るゴールが多い。

ホイレンスはここぞという時に頼りになります!

ホイレンスはシュート上手くて私はエースに沿えてました!

ミナンダ → ホイレンス のホットラインには何度も得点を頂きました!

大事な局面で決めてくれるのはいつもホイレンスでした。
最後のコメントがアツい。
8位 ラスキン(DF/スコットランド)39票
おそらく投票候補の選手の中で最も新しいのが彼。多分2008くらいで登場してきた。自分はちょっとしか使わなかったのだが、左サイドでの成長がすごかったのと当時からネットで評判が高かったこともあり印象深い。90分間最後まで走りきれるスタミナとトップスピードが武器で、育て上げれば世界を狙える長友佑都的なサイドバック。

【勝手な妄想設定】
セルティックの育成組織出身。06-07シーズンのセルティックパークで行なわれたセルティックvsマンチェスター・ユナイテッドのボールボーイをしており、中村俊輔のFKをゴール裏で目撃。

なんだかんだ補強が後手になるSBで最後まで残るのは彼。

若く能力の上昇が見込めるラスキンは長くチームを支えてくれた覚えがあります。懐かしい!笑

プレミアリーグでラスキンをアシスト王にしたのは良い思い出です。

ラスキンは能力も高くて左からの崩しを多様してた気がします。しかもグングン伸びて後にビッグクラブへ出世していくタイプの選手だと思って使っていました。

成長著しいラスキンがサイドを駆け上がる姿を思い返すと懐かしくてたまりません。

ラスキンはバルセロナに引き抜かれ、ベンチ外で不遇のシーズンを過ごしたあと、買い戻しました。
バルサも認めるラスキンであった。
7位 ヒメレス(MF/スペイン)48票
サイドの選手として求められる能力値が高く、序盤は彼なしには戦えない。スペイン人らしい足元の技術の高さと正確な左足のクロスを武器に左サイドに君臨。2008から搭載されたスキル「エラシコ」を初期メンバーの中で唯一できる貴重な存在でもある(確か)。

【勝手な妄想設定】
特になし

フリーキックは基本ヒメレスに任せていた!

ヒメレスのセンタリング拘ってプレーしていた。

ヒメレスの左サイドから攻撃を作っていました。

ジョン・カビラの声で最も印象に残ってる選手名がヒメレスとヨウガだな、と。
筆者的にあんま思い入れがないのだが、寄せられたコメントを見ても熱量があるものが少なかった。
それでもこの順位にいるのは高い能力ゆえであろう。
6位 エスピマス(MF/フランス)49票
右サイドの鉄人・エスピマスが左のヒメレスに1票差で競り勝ちランクイン。スピード、スタミナ、そしてシュート力を併せ持つ。ヒメレスとエスピマスの両サイドの牙城はなかなか崩されない。力強い突破があり、比較的弱い相手ならちぎって前進できるのが強い。

【勝手な妄想設定】
ビジュアルとプレースタイルが元ロシア代表、ヴァレリー・カルピンに似ている。

エスピマスは自分より能力値高い選手相手にもめっちゃ活躍してました!笑

エスピマスがそこそこ強くてチームが強くなっても手放せないでいた小学生時代が懐かしいです。

エスピマスのドリブルに何度も助けられた。

エスピマスはハードワークするサイドハーフという印象で重宝してた記憶があります。時折(1度だけ?)スーパーミドルを決めてた記憶が。Wii版のプレーメーカーがすごく面白かったです。オフ・ザ・ボールの動きを自在に出来てサイドチェンジをするのが快感でした。

“速攻のエスピマス”という二つ名を付けて彼を右サイドで走らせていました。

エスピマスはなんだかんだ最後までコンバートして使ってた記憶があります!
実は、“エスピマスのボランチ起用”という裏技がああるらしい。友達もそれをやっていたようで「エスピマスのボランチ適正を見抜けないのは無能監督」と言われた。
5位 フォルネンダー(DF/ドイツ)53票
8あたりのマスターリーグですでに39歳という大ベテラン。190cmオーバーの長身を武器に空中線では無類の強さを誇るが、いかんせんスタミナはない。守備に求められる能力は総じて高く、序盤戦の最終ラインは彼なしに戦うことはできない。

【勝手な妄想設定】
かつてはブンデスリーガの名門クラブを渡り歩いていたが、キャリアの晩年に国外移籍。絶対的な精神的支柱。

フォルネンダーの身長はセットプレーの武器でもあり、盾でもありました。スタミナ無かった気がするけど。

守りの要フォルネンダー


フォルネンダーのスレ

試合終盤にフォルネンダーでパワープレー仕掛ける。

チームのレジェンド感あるフォルネンダー
フォルネンダーのスレはこちら
4位 チェルニーリ(MF/イタリア)57票
攻守に渡って存在感を出し、中盤の底でのボール奪取からカウンターの起点となる守備大国イタリアが生んだバランサー。ダブルボランチでもアンカーでも稼働できる。ものすごく能力が高いわけではないが、初期メンバーの中でボランチらしいボランチは彼。ちなみにどイラストを描いたんどこすすむ氏によるとモデルは今野泰幸。もう彼にしか見えない。

【勝手な妄想設定】
誰もが認める人間性の持ち主であり、絶対的なキャプテン。試合後のミックスゾーンではチームが大敗してもしっかりコメントをしてくれる。

チェルニーリとミナンダはチームの精神的支柱!

キャプテンはチェルニーリでした。

やたら刈り取るチェルニーリ

中盤の刈り取り屋であるチェルニーリ
やはり、キャプテンにしていた人は多かった模様。
3桁を超える投票数を集めた3人の選手は
ここからベスト3の発表である。ここまで読んだ人ならわかると思うが、あの3人がいない。そして、残りは彼らが占める。投票数も圧倒的にこのメンバーに集まった。では発表していきたい。
3位 ミナンダ(MF/ポルトガル)121票 ・バンディエラ投票1位
言わずとしれたチームのNO10。誰がなんと言おうと中心選手は彼であり、この選手の好不調がそのままチームに影響する。数少ないゴール前のFKをチャンスにできる選手でもある。このチームの10番は彼以外にいない。僅差であったが、105票を獲得してバンディエラ部門でも1位。

【勝手な妄想設定】
ポルトガルの代表歴はない。クラブ愛が人一倍強く、誰よりもこのチームで結果を残したいと思っている選手。

ミナンダはパスサッカーにおける絶対的支柱。

ミナンダが10番なのにキレがなくてヤキモキするが無理やりスルーパス狙いまくったという思い出。

苦しいときにチームを助けるゴールを決めたミナンダ。本職以外のポジションに入れてもそつなくこなすミナンダ。ミナンダが好きです。

どれだけ補強してもトップ下はミナンダ固定で使ってました。

ミナンダの顔がバッジョだった時期がある。
最後のやつ知らんかった。
2位 カストロ(FW/ブラジル)150票 ・バンディエラ投票3位
俺たちの大エースがここにランクイン。ブラジルからやってきた助っ人外国人で、ストライカーとしての総合能力で彼に勝る選手は初期メンバーの中にはいない。どう考えても彼と心中するつもりでチームを作らないとことが進まないレベルの存在である。稀にカズダンスをしてくれるところもポイントが高い。

【勝手な妄想設定】
特になし(ヒメレスに続き2人目)

どれだけ強くなってもカストロだけは残してました。我がチームの大エースです。

有名FWを獲得できても、カストロはレギュラーで使ってました。

困ったらカストロにとりあえず預けとけ!

カストロはキング

カストロはみんなのエース

前線にボールを運ぶたびにジョンカビラさんがイケボで言う「カストロ」が、何年経っても頭から離れません。
カストロのゴールで救われた人多数。
さあそしてもうここまできたらわかると思いますが、映えある第1位の発表!
1位 バーチャット(FW/オーストラリア)188票 ・バンディエラ投票2位
ワールドクラスのトップスピードと加速力を武器にサイドを切り開いて得点チャンスを創出するオーストラリアの快速スプリンターが1位。世界の名だたるスピードスターと肩を並べられる彼を使わない理由などない。スタミナがなくシュート精度も低く最初はベンチだが、それでも彼がこの順位にいるのはウイイレにおいて“いかにスピードが重要か”を証明している。

【勝手な妄想設定】
サッカーを本格的に始めたのは高校生になってから。素行が悪くオールしてそのまま練習に来るタイプ。

後半途中からのバーチャットがワクワクしすぎてたまりませんでした。

バーチャット以外にあり得ません。

スーパーサブ起用に割とこたえてくれるバーチャット、好きでした。

俊足のバーチャットは、リザーブの切り札として使っていました。ドリブルやクロスは下手なんだけど、カウンター一発で何かを起こせる貴重な選手。

ミナンダからのスルーパスでバーチャットが抜け出すパターンで乗り切りました。

カストロのカズダンス、バーチャットのスピード

バーチャットの圧倒的スピード、技術面の地獄さ

バーチャットの初期メンにしては理不尽すぎる速さ
紹介しきれないが、多くの人がミナンダのスルーパス→バーチャットの抜け出し&折返し→カストロのフィニッシュ、で点を決めていたようだ。
最高の時間をくれたマスターリーグ
という訳で多くのサッカーファンの時間を奪ったあの時代のマスターリーグで最も支持を集めたのはバーチャットとなった。トップ3は貢献度を考えても文句はないだろう。ちなみに今回、1人からも票を得られない選手はいなかったが、ハーティは1票、ケルゼンは2票だった。
改めて、アンケートが集まっていったり多くのウイイレファンがRTしてくれるのをリアルタイムで見たり、言わずもがな集計するのも本当に楽しかった。
まだまだ投票したいという人はいると思うが、おそらく母数が増えてもこのトップ10の陣容はあまり変わらないように思う。
次やるとすれば、ガラッと入れ替わった新マスターリーグのメンバーで、となるだろうか。でも、実際に自分がプレイしていて思うに、やはりあの初期メンバーへの愛着を再び注げるかはわからない。
とはいえゲーム自体はめちゃくちゃ楽しい。
今回、マスターリーグにはまっていた思い出に浸った人は、ぜひ最新作もプレーしてみてもらいたい。自分はこのコロナ禍で過ごす在宅時間で毎日3試合はこなしている。
では。
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