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2017年の川崎フロンターレが教えてくれたある1つのこと

サッカー



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仲良くさせてもらっているフロンターレサポーターのanzaiさんから川崎フロンターレアドベントカレンダー2017 の招待を受けたので、僭越ながら書かせて頂くことになった。ていうほどカタいものではないと思うけども。

何書こうかなと悩んだ結果、自分とフロンターレの関わりについて、初めての出会いについて、などを簡単に振り返ることにした。

 

自分が川崎フロンターレに直接的に関わり始めたのは2013年に遡る。当時はエルゴラで湘南ベルマーレの担当だったのだが、川崎担当である西川さん(現・FC東京担当)はフロンターレと並行して代表を追っていたので、日本代表の欧州遠征などが入った際はそちらへ行っていた。しかし、その時期もクラブの動向を追わなければいけない。そういったこともあり、ヘルプとして自分が派遣されたのである。

そして翌年の2014年から正式にフロンターレの担当となり、2017年の1月1日まで3シーズンを、いわゆる”番記者”として関わった。今年、2017年シーズンはいわゆる特定のクラブの担当を持たない“フリー”となったのだが、物理的な行きやすさ(家から等々力までドアドアで40分くらい。チャリなら25分)とこれまでの積み重ねもあってホームで開催されるリーグ戦はほとんど行き、あの初優勝の瞬間も現場にいた。

 

J2オリジナル10勢から初のJ1チャンピオンが生まれる瞬間を目にした中で、あることを思った。

それがこれ↓

 

 

2000年の福岡戦→https://data.j-league.or.jp/SFMS02/?match_card_id=5231

 

当時、自分は小学3年生で地元の元石川SCというクラブに所属していたのだけど(ちなみに3個上の先輩に元横浜Fマリノスの天野貴史選手がいた)、そこの監督が大のフロンターレファンだった。それで、練習が終わった後だか雨で中止になった日だか忘れたが、メンバーを等々力に連れていったくれたのである。ちなみにあのとき、フロンターレの旗(なんと自作でもおk)持っていれば小学生は100円で入れるという今考えたら破壊的な価格で観戦をすることができた。

 

で、それがアビスパ福岡との試合だったのだが、小島伸幸さんのセーブも光り、まあ点が入る気がしない。2002年のW杯で日本代表メンバーに入った鈴木隆行さんもいたのだけど、ほとんど何もできなかった印象がある。そして福岡のルーマニア人助っ人バデアに決められ1−0で敗戦を喫した。

 

「めちゃくちゃ弱い。これは落ちるな」

 

率直にこう思った。お客さんも全然いないし、当時10歳そこそこの自分にインパクトを与えてくれる選手もいなかった。ストレートに言うと魅力がない。そう幼心に感じたものである。結果として1年でフロンターレは降格し、そのときに「J2に長らくいるチームになるんだろうな」とも思った。

 

ただこの年、ナビスコカップでは準優勝という結果を収めている。これがフロンターレの準優勝続きの歴史の始まりの一歩(?)になるのだけど、実はこのとき準優勝記念パーティみたいなのが開催された。そして、自分のチームがそこに参加することが出来たのである。何故かと言うと、コーチが元鹿島アントラーズの選手で、鬼木達現監督と同僚だったから。そのコネで忍び込むことができたらしい。ちなみに用事があって自分は行けなかった。後から聞いた話だと、そのコーチが鬼木さんを呼び寄せてみんなで一緒に写真を撮ったとか。

 

少し脱線したが、ようはこの福岡との試合を観た時、まさか17年後にこのチームが日本サッカーの頂点に立つとは思わなかった訳だ。あの瞬間、自分が生きている間に川崎フロンターレが優勝するなんてことは1ミリも感じなかった。色々と積み重ねていった結果、フロンターレは当時の自分のネガティブな予想を覆した。その中で、中村憲剛の加入というのはチームに強化に間違いなく寄与したと思う。彼がいなければ絶対にここまで強くなっていない。別のエントリで触れようと思うけど、大学サッカー界からのレベルの選手はなかなか生まれてくるものではないし、その選手を獲得できたことは本当に意味があったと思う。


まあ、結論として何が言いたいかというと先に引用したツイートの通りで、自分が応援している下位カテゴリのチームが壊滅的に弱いと思って明るい未来を感じられなかったとしても、それで諦めて欲しくないなということ。

今の弱者は永遠の弱者でない。

そういう事実をフロンターレは示してくれたと思うし、勇気を与えてくれたのではないかな、と。もちろんそこに至るまでには絶対的に時間はかかる。でも、だからこそ1人でも多くの人のサポートが必要だと思うし、これを読んだサポーターの人には自分の好きなチームを応援し続けてほしいと思う。

 

そんな感じ。では、今日はこんなところです。


 



 

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