今朝、twitterのTLを眺めていたら、川崎サポーターの一部がある話題に湧いていた。それがスポーツ報知が報じた以下のニュース。
川崎が来季の新戦力として、筑波大4年のMF中野嘉大(21)に獲得オファーを出していることが29日、分かった。大学サッカーの名門で10番を背負う中野は、トップ下、サイドハーフ、ボランチと中盤で複数のポジションをこなせる器用さを持つ。相手の間をすり抜けるようなドリブルが武器で、昨年の天皇杯2回戦では柏を相手にゴール。足元の技術も高く、パスを主体とする川崎のサッカーにも順応できると判断し、獲得に動いた。
出典→ http://www.hochi.co.jp/soccer/national/20141029-OHT1T50238.html 来季の新戦力として、川崎Fが筑波大学の10番・中野嘉大にオファーを出したというものだ。まだシーズンは終わっていないものの、ファンとしては来季の編成というのも気になるのは至って自然のこと。実際、各スポーツ新聞がエース・大久保嘉人の移籍話を報じられたことで、不安に駆られる川崎サポーターは何人もいた。今回の中野の報道に関してはポジティブな話であるとは思うのだが、大久保のそれと比較するとインパクトに欠けるのは事実であり、13番がチームを去る可能性が増長させる不安感を和らげるには力不足だったのだろうか、喜びを大きく出している人は少なくとも自分のTL上では見られなかった。もちろん、単に自分が見逃している可能性もある。ただそれも、彼がどういった選手かを存じていない人が多いからが理由の一つだろう。そして何より、"最悪の事態"つまり絶対的エースストライカーの大久保が抜けてしまった際のことを考えれば、ポジションは異なれどその穴を少しでも埋められる実力を持つ選手なのか?と厳しい目線で見ざるを得なくなる。そういう意味では懐疑的になるのもわからなくはない。なので、そのもやもやを晴らす力になれれば、と思いこのエントリを記すことにした。 まず前提となる彼の加入の可能性において論じると、十中八九、それは決まっているのではないかと感じている。ただ、あくまで予測であり、これに関しては時間が経てば答えが出ると思うので深堀りはしないが。 そして結論を述べると、戦力にはなる。そう思っている。 …これが外れたら精一杯ネットで自分を批判して下さい。 上記のように思う理由は、ただ単に"筑波大学で、風間監督のもとでサッカーをしていた、教えを請うていたから"という単純なものではない。もちろん同じコンセプトのサッカーを展開しているということによる加入後のアドバンテージもあるのは間違いないが、見るべき点はそこではない。そもそも、加入内定が春に伝えられた車屋紳太郎ほど、風間監督に重宝されていたイメージはあまりない。あくまでも自分のイメージだが。 今週のサッカーダイジェストの補強診断でも触れられていた項目でもあるが、フロンターレというチームにレナトまでとはいかないまでも、彼のように個の能力で打開できる力を持った選手がもう1人は欲しいと思っている。もちろん、現状に不満を持っているわけではなく、そういうタイプの選手がいればさらにチームは強くなるだろう、という予測を踏まえての意見だ。そして中野はそれに当てはまる選手だと言える。パスを主体に崩していく筑波大の中でも、個の力でスラロームのように間を抜いていくドリブルは一つのオプションとなっていたし、何より昨年度、彼が3年生のときに天皇杯で対峙したJ1・柏レイソル相手に得意とするドリブルを契機にゴールを奪っている。大学の試合では左サイドの深い位置でエラシコを決めて相手を置き去りにするシーンなんかも見られた。サイドでパスの選択肢がなくなった際、その状況を打開できる術を持っているのは非常に魅力的なポイントである。
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