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ビフォア・ミッドナイト(2013年・米)

1995年、ウィーンで初めて2人が出会い、9年後のパリでジェシーとセリーヌは偶然の再会を果たした。そして9年後、舞台はギリシア。偶然で劇的な出会いをした2人は無事に結ばれ、双子の娘にも恵まれていたのだが、実はジェシーは前妻との間に生まれたハンクという息子がいた。共にギリシアで過ごし、母親のいるアメリカへ変えるハンクをジェシーは空港で送るのだが、年頃の息子のそばにいてあげたいという思いからジェシーは自身がアメリカへ行きたいという思いをセリーヌにぶつける。しかしパリで仕事を持つセリーヌはそれに反対し、口論が始まるのであった。

これまで通りの会話重視であることは間違いないのだが、2人の立場も変わったのか、複雑な経歴を持つ夫婦が抱える悩みとその衝突を描いた感じで、これまでの2作と少しばかりテイストが異なる気がする。口論の理由や双方の言い分が良くも悪くも”現実的”であり、理想や恋愛観を存分に語りあう当時の2人を懐かしむ感情も生まれる。でも、中盤だったか、ギリシアの町並みをバックに会話をしながら小道を歩んでいく2人の姿にこの映画”らしさ”が詰まっていて、このシーンがあったからこそ見てよかったと思えた。また9年後に続編が出るのでしょうか?ラストに工夫はなかったので、そこは気になります。

SCORE⇒75点

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