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ルミネの動画で実感した”嫌なら見るな”理論の難しさ

メディア

お久しぶりです。完全にブログ更新の優先度低めでした。1記事1記事の重量感を下げてたくさん更新していこうかな、とも思っています。

さて、主題へ。割と自分は情報の感度が高いと思っているし、いわゆる”ネットで話題”という冠がついたようなトピックについてはある程度認知しており、それに対する見解を持ちあわせようとはしている。が、話題にあがるものが揃いも揃って良い気分になるものではないし、むしろ嫌な気持ちになるもののほうが多い。

最近でいうと、芦田宏直さんの新幹線の座席問題とかがそれか。

【バカッター】「新幹線の空いてる指定席に座ったら追加料金を請求された。だから新幹線は嫌いだ」 人間環境大学・芦田宏直副学長のツイッターが大炎上

で、先日ネット上を(テレビなどでは話題になったかは知らない)賑わせていたのが、ルミネの動画。何気なくtwitterのTLを眺めていたら多くの方がさまざまな意見を添えて、当該リンク先を張ってツイートをしていた。いつもの自分であれば真っ先にそのリンクをクリックして、どんな”炎上ネタ”かを確認するのだが、今回は何を思ったか、その行為を我慢してみた。

LUMINE ルミネのCM動画があまりにもひどすぎる件

というのも、流れてくるTLを見る限りそれを見たところでいい気分になるものではないと絶対に断言できるものだったし、見たら見たで自分も意見を添えてtweetすることは避けられない。そうなると、その自分の投稿をフォロワーさんが見て気分を害し…というサイクルに入るだろう。そう考えたときに、明らかに嫌な気分になるとわかっているものを広めるのもどうかなと、ふと今回に関しては思った。なので、この”動画を見たい欲求”を押し殺したのだが…”どんな動画なのだろう”と気になって仕方なく、その日1日は動画を見たくて仕方がなかった。だが、結果的に欲求を抑えて見ずに済んだ。

ここでものすごく考えたのが、良くネット上で言われる”嫌なら見るな”理論の正当性について。

ネット上では自身の気分を害する発言をする人も、今回のルミネの動画のように気分を悪くするコンテンツも、数多存在する。そしてSNSがこれだけ市民権を得た現在、何気なく日常的にスマホ片手にそれを利用していれば、嫌なものも自然と目に入ってくるし、これはある種避けられない。嫌なものを回避し続けて自分の好きなものだけを取捨選択して生きていくことは、現実世界よろしく、ネット上でも99%無理なことだと思う(たかだが四半世紀しか生きていない自分がこう断言するのも変かもしれないが)。こういった”炎上系”情報の拡散源がSNSやまとめサイトというのが今の時代の通例。上記ような”問題”発言がtwitterで拡散されたり、ハム速のような2ちゃんまとめで取り上げられることで一気に広がる。 そこで各々が自身の意見を添えてそれぞれのSNSに引用掲載することで他の人の目に広がり…の無限ループ。自分がSNSでフォローしている人、全員が全員、自身に対してポジティブな情報を与えてくれるほど甘くはない。周囲が話題にしているものには、それが良いものであろうと悪いものであろうと知りたいという欲求は働くし、それを毎回押し殺して目にすることを避けるのは難しい。”怖いもの見たさ”みたいなものか。

そしてそれと同時に、”嫌なものを見てしまった”体験を自分の中に留められる人は、そういない。そして、その愚痴や弱音を吐きだす場所というと言い過ぎかもしれないが、SNSはそういう場となりつつある。そういった前提を踏まえると、ネット上での様々な発言やコンテンツに対して苦言を呈している人に対し”嫌なら見るな”の一言で制するのはなかなかの暴論なんじゃないか、と強く感じた。

この話題を掘り下げたらキリがなさそうだが、結局はネガティブな発言をしている人や様々なニュースに対して批判ばかりのコメントを寄せる人を見てしまった際、最善の策は自身が寛容になることに尽きるのではないだろうか。そうしないと、この、日々流れる情報量が膨大な今のネット社会を生きていくのは難しいなと、思った次第。

情報や発言の1つ1つに過敏に反応して感情を奮起させていたら、人生もつまらなくなりそうですしね。

では、今日はこんなところです。

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