喰う寝るふたり住むふたり(日暮きのこ)

今日は本ではなく漫画。出来る限り多くの情報や娯楽に触れることを欲する自分に取って徹底的に触れている量が少ないのが漫画とアニメ。嫌いなわけではないのだが、どうしても読書と映画の優先度が高く、後手に回ってしまっていた。そしてもちろん”本業”でもあるサッカーも見なければいけないので、必然的にこれら2つに触れる時間は減っていった。もっと言えば映画もめっきり見なくなったのである。再開したのは最近だ。

面白いマンガはないかな、と思い、先日TSUTAYAに行った。そこでひっかかったのがこれである。

野々山修一(のんちゃん)と町田りつ子は互いに28歳で交際歴10年、同棲歴8年のカップル。良くも悪くも互いのことを知り尽くしているのだが、些細な所で衝突もする。そして結婚のタイミングも逃し続けてきた。そんな2人の間で起こるいざこざをテーマに、男女両視点で描かれているのがこの作品。 最大のポイントはここで、ある出来事に対してりつこはこういう思いや考えを持って取り組んでいたことがわかったあと、のんちゃんはこう考えていた、みたいな双方の視点から物語を楽しみ、顛末に納得をすることができる。本当にテーマとなっていることは些細なものにすぎないのだけど、男女の考えの”違い”を楽しめるし、何よりも同棲生活のイメージというのがとてもできる。結婚になかなか踏み込めない、同棲中でタイミングを失った、というようなカップルにはぜひとも呼んで欲しい作品。スケールは大きくなくてもいいから、こういう幸せを手にしたいな、と思いました。