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アカデミーにも確実に受け継がれているフロンターレのDNA

サッカー

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若干キレがなかったふろん太

 

 もう5日は前の話題になるのだが、感じたことがあったので記したいなと思った次第。U-18の話題は久しぶりな気がするが、そもそもJ1(フロンターレ)と大学サッカーの2つを軸に、加えて最近はなでしこなんかも取材しているといわゆる2種の取材はなかなかいけなくなる。そういう自分にとって平日の夜にグループリーグが開催されることがあるJユースは数少ない18歳以下の世代を取材する大きなチャンスだったのだが、今季よりなんとトーナメント方式になってしまったのだ。

2014年までは、Jリーグのクラブユースチームとそれ以外のクラブユースチームでそれぞれ予選を行い、決勝トーナメントに進出するチームを決定していた。Jリーグのクラブユースチームについては総当たり方式で決勝トーナメントに進出するチームを決定し、それ以外のクラブユースチームについては地域ごとに枠が設けられており全4チームが決勝トーナメントに進出できた。 2015年はJリーグのクラブユースチームにおける総当たり方式が廃止され、Jリーグのクラブユースで出場を希望するチームすべてと、それ以外のクラブユースチームで予選を勝ち抜いた4チームがノックアウト方式の本戦に出場する 参照:wikipedia:Jリーグユース選手権

 なので、行けるときに行かないとだめだと思い、10/10の土曜日に等々力へ足を運んだ。川崎U-18の初戦は千葉U-18。率いるはかつてトップでの監督も経験している江尻篤彦氏。結果を先に言うと3-2でフロンターレが勝利を収めた。展開としては、守ってカウンターを狙う千葉とボールを保持し、出来る限り頭の上を通すボールを使わずに相手陣内に攻めこんでゴールを目指す川崎F、というもの。前者はともかく、後者に関してはこの説明の時点でトップチームのやり方を踏襲していることが分かるだろう。千葉はチームの1点目を記録した⑲伊藤大将を露骨に最前線に残してカウンターを狙う戦いをした中で2点を返したが、正直フロンターレが7割近くボールを支配している中でもあっさりと2失点をやられてしまう当たりも、若干トップチームと同じ匂いがする。

とにかく押し込まれる時間帯も8割やられてはダメだよと。7割はいかれても仕方ないけど、あそこのところ、最後のところはやられないように、閉めるということはやってきました」

とは千葉U-18を率いていた江尻篤彦監督の言葉で、

「回させているというよりは回されているという感じで、受け身側になってしまった」

とはトップ昇格が決まっている岡野洵が試合後に涙をにじませながらも口にしたもの。これを聞いて感じたのが、”トップチームと戦う相手から出る言葉に酷似しているな”というもの。

それは勝者であるフロンターレの選手・監督からも感じられたもので

「別に外から行かなくても良いと。中でこじ開けられるのであれば中が最短だし、あそこはもう感覚というか、そこを破っていくのが楽しみなのかなと」

と今野章監督が言えば

「自分たちはボールを握るチームなので、ミスというのは許されない

と2年生のボランチ⑱田中碧は語り、見事なミドルシュートで先制点を沈めたFW⑪瀬川ヤーシャは

自分たちのサッカーは狭い局面で崩すサッカー

と言い切った。完全に、トップチームの遺伝子が受け継がれている。ただ、前回このチームを見た際、それは夏のマリノスYとの試合で2-6の大敗を喫したものだったのだが、この試合ではそこまでトップチームと同等の色を感じられなかった。とんでもなく暑くてスタイル云々とかではない状況だったけども。ただ、この我を貫く感じで続けていけば、仮にこの中からトップチームに選手が昇格しても、すんなりとは言わないまでも違和感なく入り込めるだろう。「慣れるのに時間がかかる」(風間監督)このサッカーにおいて馴染みが早い選手がいてくれるのはありがたいこと。そういう意味ではU-18が志向するこのサッカーを支持したいなと思う次第。

 

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 ちなみにこの試合でもっともそれっぽいなと感じたのが、クロスをいれないフロンターレの姿勢と、その守り方になれていない千葉、という構図。特に前半、右SBの⑤武田太一と右SHの⑧渡邉啓太郎が深い位置に攻め込んだ際、千葉は最終ラインに枚数を揃えているのに間を通すパスを入れられていた。かつ、一本は決定機にも繋がったほど。このあたりを試合後に聞き忘れたのは痛恨だった。千葉の守備陣は”縦パスを中に入れさせない"は徹底できていたものの、サイドから成されるクロス以外の選択肢への対応は甘かった。クロスをあげないチームは稀有なのだろうか。そのあたりにも注目して見たいな、と思った。次の試合は10/18(日)11:00~鹿島と戦う。前年度覇者にどれだけできるか。行こうか迷っている。

では、今日はこんなところです。





 

 

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