仲川輝人の負傷で、Jクラブはどう動くか?

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C大阪にフォルランが加入したという事実も、リリースより先に本人のtwitterから情報が割れたと記憶している。このSNS全盛期の時代となると、組織が個人に課す情報の規制というのはかなり難しい。今季、欧州でのシーズンが明ける前の選手の移籍も、ニュースリリースが出る前に当人のSNSから明らかになるということもあった。これが今の時代を象徴している。個人個人から発信される情報というのは先にも述べた移籍情報だったり、入籍報告であったりもする。だが、本日自分が見た報告はとてつもなく”ネガティブな”報告だった。

先日の関東大学サッカーリーグ第18節、専修大学vs駒沢大学の試合で専大のエース、仲川輝人が負傷退場し、診断の結果、もう大学サッカーの舞台に立てなくなった。この日、自分も取材に行く予定ではあったのだが、連日の取材疲れで回避していた。なので、幸か不幸か、問題の場面を見ることがなかったのである。その場に居合わせた友人から「かなり重そう。今季絶望かもしれない」というような話も同時に耳にしており、どういう診断結果となったのかものすごく気になったところ、届いたこの本人からのツイート。
負傷について知識がないで詳しくは語れないが、ピッチに戻るまで、短く見積もっても8~10ヶ月はかかるのではないだろうか。

今年の大学サッカー界において彼がプロ再注目の選手であったことは間違いない。だが、プロ入りを果たしても、1年目の前半、もしくはほとんどを棒にふることがほぼ確定となった。間違いなく即戦力級の選手だが、仮にプロ入りをしたとしても最初のシーズンに活躍を見られないという事実は、ものすごくショッキングなこと。特に大卒選手は高卒と違ってプロ入り後のスタートに少しでも遅れると、その後に苦しむ。18歳と22歳なので、当たり前だが。22歳は決して若手ではないし、そんな状況下で2年も燻ってしまえば挽回するのも難しい。今年から松本山雅FCに加入した椎名伸志も4年次に負傷をしてしまった選手ではあるが、プロ入りをするまでにはその傷も癒えていた。なので、これまでのところ満足とは言わないまでも、出場機会を得ている。だが、今回のように4年のこの時期に今回のような大怪我をしてしまえば、ボーダーラインに立たされている選手にとってはかなり絶望的である。ただ、仲川の実力は大学サッカー界でも突出している。それ考えれば1年目を満足にプレーできずとも、復帰後から輝く可能性は大いにあるので、プロ入りの可能性が絶たれるということはまずないだろう。

そして何よりも気になるのが彼の獲得に動いているプロクラブの動向。大卒・即戦力を求めるのであれば、大怪我を負った選手を獲得するのはリスクが伴うことはもちろんで、獲得をするにしてもそれは長期的に見た投資となる。それをする余裕と決断が出来るか、という点になるが、そうなると例えば規模の小さいクラブは引かざるを得なくなるだろう。仲川に関しては浦和と横浜FMが急先鋒として獲得に動いているが、どうなることか。この2つ関してはだいぶ熱意を持ってアプローチをかけているようで、自分が専修大の取材に練習場へ行った際にもそれぞれの強化部の方がいた。この後の動きも気になるところ。
また、今年は去年に比べて各クラブの大卒選手獲得内定の発表が少ないが(というか去年が豊作だったので…)、先に書いた2つ以外で彼を獲得する意思があったクラブはこの負傷で獲得路線の舵を切りかえると思うので、ここから11月にかけて攻撃的な選手の加入内定がリリースされる可能性も高まるのではと考えている。というのも、まず強化部としては第一候補の選手を置き、仮にその選手の獲得がNGだった場合にBプランとして他の選手に触手を伸ばすから。エルゴラ前編集長の川端さんの著書”Jの新人”でも、長澤和輝(1FC・ケルン)と下田北斗(ヴァンフォーレ甲府)をめぐる話で、この”Bプラン”についてのクラブの動向が記されていたと記憶する。もしかしたら本人との会話の中でこの話題が出ただけかもしれないけれども。ただ、仲川クラスの選手となれば最初から”諦め”の姿勢を持っているクラブもいるに違いないので、案外動きが変わらないかもしれない、という考えも出来る。某クラブの強化部の方と話した際、「ウチは2部とか、1部の目立たないけどいい選手を見るよ」なんて自虐的に話していたのを覚えている。まあこの点に関しては、時が過ぎれば明白になるだろう。あと2ヶ月ほどで。

とにかく、彼には早くピッチに戻ってきて欲しいという気持ちでいっぱいだ。

止める・蹴るの技術に優れるだけでなく、局面での決定力と抜群の瞬発力から成すドリブルも兼ね揃えて、チームのために走れる。162cmと小柄ながら、ブレない芯を持っており簡単に倒れることもない。大学サッカー界では頭1つ抜けた存在である彼が、プロでどこまで出来るか。同じ専修大の”攻撃的で美しいサッカー”を共に体現し、チームを支えた盟友でもある長澤がドイツで活躍していることを考えれば、仲川が国内で躍進する姿を想像するのは難くない。

活躍をした試合後の取材対応でも丁寧に対応し、多くの言葉を残してくれる彼の姿をプロの世界でも見たかった。しかし、その姿を見るまでにはもう少し我慢をしなければいけなそうだ。この怪我の経験が、彼を精神的に強くしてくれることを願い、時が来るのを待つのみ。

ただ、目玉選手である彼が負傷したからといって関東大学サッカーの価値が激減するかと言われればそれはまた違う。

専修大学の福島春樹(静岡学園)、北出雄星(三菱養和Y)、北爪健吾(前橋育英)、前澤甲気(清水商業)
中央大学の砂川優太郎(広島U-18)、岡崎亮平(湘南Y)
筑波大学の車屋紳太郎(大津、川崎F内定)、中野嘉大(佐賀東)
早稲田大学の近藤洋史(名古屋U-18)、近藤貴司(三菱養和Y)、松澤香輝(流通経済大学附属柏)
慶応義塾大学の端山豪(東京V・Y 2013年度に特別指定選手でリーグ出場経験あり)
国士舘大学の今瀬淳也(市立船橋 水戸内定)
明治大学の和泉竜司(市立船橋)、山越康平(矢板中央)、室屋成(青森山田 U-21代表として先日のアジア大会に出場)、差波優人(青森山田)
順天堂大学の長谷川竜也(静岡学園)、谷奥健四郎(四日市中央工業 松本山雅FC内定)

など、未来のスターはたくさんいる。もちろん、彼らだけではない。自ら足を運んで、”将来のスター候補生”を探してみるのも、面白いかもしれない。

今週末は、ちゃんと大学サッカーの取材へ足を運びます。26日に西が丘へ行く予定です。

では、今日はこんなところです。

Leona

主です。詳しくはこちらへ→http://reonatakenaka.com/?page_id=2

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